地球上に到達する太陽エネルギーは、建築物に対して、冬季の建物内部の温度上昇に役立ち、殺菌、乾燥などの衛生面でも重要な役割を果たしています。
一方、夏季の冷房負担の増大、建築物の変色や劣化などの有害な働きもあります。
環境問題が話題となっている現在、光反射や断熱機能で冷房負荷を軽減し、太陽エネルギーの有害面を緩和する遮熱塗料(高反射率塗料)が注目されています。
夏は涼しく・・・
屋根・外壁に塗ると、太陽光線を反射して
5 ~ 6℃ 涼しくなります。
冬は暖かく・・・
室内の壁に塗ると、内部の暖かさを反射して外部への散逸を防ぎ、4~5℃ 暖かくなります。
~ 年間を通じて、屋根・壁・天井からの熱の侵入、損失を阻止します。 ~
~ 微小中空・真空球体セラミック ~
■真空状態では、熱エネルギーの伝達は行われない
熱の伝達は、全ての物質に対して「熱エネルギーの伝達」という形で起こります。唯一、自然界でこの現象が起こりえないのは、宇宙空間、つまり、真空状態の時。その特性を生かした真空球体セラミックは、粒子内部が真空なので、その部分において熱エネルギーの伝達が行われません。したがって、遮熱塗料の塗布面の外部から内部、内部から外部への熱移動を遮蔽することが可能です。【魔法瓶の原理】
■セラミック材は、熱を屈折させ反射し散逸させる
この特性により、セラミック粒子の層がバリアとなって、熱エネルギーを反射、散逸します。
この仕組みは、一列目のセラミック粒子が受けた熱の85%を反射し、それを繰り返し、最低でも96%を反射します。その結果、壁面・屋根等の熱の伝達は大幅にカットされ、セラミック粒子膜自体の温度上昇も抑えられます。屋根・外壁等の塗布面は、夏の太陽からの放射熱を反射して、内部を外気より低い温度に保ちます。また、室内の塗布面は、冬の室内の暖かさを反射し、外部への散逸を防ぎます。優れた遮熱、遮断効果で、屋根の表面および裏面の温度が、鉄板で20℃前後、スレートで15℃前後下がります。したがって、輻射熱の応用にも効果が上がり、室内環境が改善されます。
アレスクールは特殊顔料を使用しているので、どの色でも、同じ色同士で比較すれば一般の塗料より効率よく赤外線を反射します。
しかし、その反射率は色によって違いがあります。暗く濃い色ほど反射率は低くなり、明るく薄い色ほど反射率は高くなるのです。
つまり、遮熱塗料といえども、黒系の遮熱塗料の場合、白系の一般塗料の方が遮熱性が高くなることがあります。それほど色選びは遮熱に大きく影響するので、色の濃度に考慮することも重要です。
アレスクールの遮熱効果につきましては、ひと目で分かるCOOLレベルでご確認ください。また色選びの際には、建建物のイメージや外壁色とのバランスや地域環境に配慮することも大切です。暗く濃い色ほど反射率は低くなり、明るく薄い色ほど反射率は高くなります。
「JISK5602 塗膜の日射反射率の求め方」に準拠し、分光反射率を測定
(塗色:コーヒーブラウン色)
一般の屋根用塗料とアレスクールを塗り分けた屋根の表面温度を調べたところ、アレスクールを塗布した面では約14℃の遮熱効果が確認できました。(塗色:コーヒーブラウン色)
夏場の屋根の表面温度は70℃程度まで上昇します。アレスクールを塗った屋根なら、太陽光を反射し、屋根表面や室内の温度上昇を抑えるため、エアコン代の大幅な節約にもつながります。
室内の温度上昇が抑えられれば、エアコンや扇風機を使う必要もグンと減ります。電気製品の使用量が減れば発電量も減らせるので、CO2の排出量削減にもつながります。